現代社会と歯科

出生率が低下している中で人口が多い高齢者の平均寿命が延び続け、社会全体における高齢者の割合がかなり高くなっています。これが一般的に言う高齢化社会です。その結果、労働人口が減少して税収が伸び悩む中での年金や医療への支出はますます増加しており、その勢いが止まりません。理由として、医療の進歩が目覚ましいことが健康とは言えない状態で生き続けることを助長していることも一つの要因です。意識がなくても人口呼吸器などの高度医療を受け続けることで生きられます。また、何らかの疾病によって口から食事が摂れなくなっても、消化器に直接栄養を流し込むことで生きることも当たり前になりました。ベッドの上で寝たきり状態で生き続ける人が増加しているのです。

生きる質を考えた場合、やはり健康な状態で長生きしたいものです。健康で長生きするために本当に必要なことがあります。高度医療はもちろんですが、実は病気にならないようにする予防が一番大切です。予防医療に注目が集まり始めたのは、実はごく最近のことです。医療費の増大に歯止めをかけようという政府側の意図もあるものの、実は自然で理に適った方法なのです。この中で後回しにされてしまいがちなものが予防歯科です。予防は全額自費診療であるということもありますが、入れ歯などの代替法があるからです。しかし、入れ歯はどんなに精巧な作りであっても自分の歯にはかないません。歯科には虫歯や歯周病が進行して初めて訪れるという人がほとんどです。しかし、本当は歯科こそ積極的に通うべきなのです。歯周病は脳卒中などの寝たきりに繋がる疾病の原因菌です。予防歯科を上手に利用して健康で長生きを目指したいものです。